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工 房 日 記

美 濃 手 漉 き 和 紙 の 工 房 か ら お 届 け す る
日 々 の 出 来 事 に つ い て の ダ イ ヤ リ ー で す 。
こうぞの加工「紙たくり」




昨年12月と本年1月に刈り取りをしたこうぞは
引き続き加工作業が続いています。
現在はこうぞの皮の外皮を包丁で削る「紙たくり」の真っ最中。


上の写真は 皮むき後に一度乾燥させた皮を水に浸け(2日間ほど)
やわらかくもどした様子です。昆布みたいですね。
たくり作業に入る前にこんな下準備をしておきます。






やわらかくなった皮を包丁で削っていきます。


こうぞの皮は
一番内側にある和紙の主原料となる「白皮」
一番外側にある外樹皮の「黒皮」
白皮と黒皮の間にある内樹皮「甘皮」
で形成されていて


紙たくりという作業は
白皮を残し、それ以外の皮を削ることです。
削り方にも種類があり
完全な白皮にする「本たくり」、
甘皮を残す「半たくり」があります。


こうぞは紙を漉くための原料。
漉きたい紙の種類によってどのような加工の原料を使うかが
変わってきます。美濃の紙漉き職人さんは
比較的白い紙を作りたい人が多いので「本たくり」をした
白皮の原料を求める傾向が強いです。
半たくりの原料が欲しいという職人さんも、もちろん居ます。
こうぞ組合は、美濃の紙漉きの皆さんが求めている加工の要望に
応えていきたいところなのですが、たくり作業はかなり手間が
かかるため、残念ながらそれに応えきれていないのが現実です・・。






たくりが終わった皮は、山水で洗って外に干します。
上の写真は特注分の皮で長いサイズでカットしたもの。
通常は90センチでカットするのですが
この特注はその倍以上の長さがあるのでたくるのが大変でした。






通常はこんな感じです。90センチくらい。
こちらも特注分なので優先して白皮にしました。






削った部分(甘皮と黒皮)は乾燥しておきます。
これも紙になるので捨ててしまうのはもったいない。
この削り皮はこうぞの加工工程の中で産まれる
副産物のひとつです。




今年度は人手不足、資金不足が重なり
特注分しか 紙たくり作業ができません。
美濃の紙漉き職人の方に向けて出荷する分はすべて
黒皮で出すことになりました。


今年度はたくさんのボランティアの方のご協力のおかげで
収穫量が多く、皮も厚く、昨年よりいい原料が作れたことは
間違いないのですが、加工までやりきれませんでした。
現在の人員と資金の中で精一杯のところまでやっているので
今後は新しいカタチを考えていかなくてはいけないと感じています。


私たちこうぞ組合は今 過渡期を迎えているので
原料栽培や加工をやりつつ 今後どのように運営していくか
話し合いながら進めています。
あれもこれも理想は色々ありますが、季節は待ってくれないので
まずは目の前のやるべきことを大切に
仲間と一緒に前向きに取り組んでいきたいと思います。


紙たくりが終了したらいよいよ出荷の準備です。
そしてもうすぐこうぞの芽吹きの季節がやってきます!





 

| works | 19:32 | - | - |
新商品【ひかりぽち袋】のご紹介




美濃の伝統的な製法で作った手漉き和紙を使用した新商品が
完成しました。商品名は「ひかりぽち袋」。

太陽の光をじゅうぶんに浴びた板干し乾燥仕上げの楮紙に
グラデーションカラーをのせて
光で包み込むようなぽち袋を作りました。
ということで「ひかりぽち袋」と命名しました。





サイズはW65×H95mm、3つ折りの紙幣が入るサイズです。
手漉きの楮紙は紙に透明感があり
中が透けてしまう場合があるので内包みを入れました。
ぽち袋としてだけでなく、メッセージカードとしても
使っていただけると思います。





1:春  2:朝の空  3:新緑  4:端午
5:夕焼け  6:南国  7:オリエンタル  8:古典

カラーバリエーションは8種類。
それぞれにタイトルがついています。

和紙の産地・岐阜県美濃市という土地で暮らしている中で
自分の目で見てきた風景やイメージなどを
私なりの感性で色として表現し、手漉きの紙に映し出したものです。

昨年同じコンセプトで作った紙を「風鈴短冊」として
紹介させていただきましたが、その紙がぽち袋にカタチが変わり
新しい商品として生まれ変わりました!





ひかりぽち袋(1枚入り/内包み付)
各色¥500(税込¥540)
★原材料:美濃手漉き和紙(大子那須楮100%)

【お問い合わせ】stminue@yahoo.co.jp (井上さとみ)

ご購入・お問い合わせ等は上記メールアドレスまでお気軽にどうぞ。
取り扱い店舗が決まりましたらまたこの場でお知らせします!


 





ひかりぽち袋は、JR岐阜駅のアクティブGにて行われるイベント
「長良川マルシェ」で販売デビューする予定です。
開催日は 2月16(金)、17日(土)
及び 3月30(金)、31日(土)です。

私は当日4日間とも現場で販売員をする予定で、
紙漉き仲間・松尾友紀さんの「美濃和紙バック」ブースに居ます。
近郊の方はぜひお越しください!



【 長良川マルシェ 】

場所:アクティブG 2階 ふれあい広場(岐阜県岐阜市橋本町1-10-1)
料金:入場無料
日時:2月16日、3月30日/11時〜19時
   2月17日、3月31日/11時〜16時
詳細: → アクティブG 公式ホームページにて



 

| goods info | 16:18 | - | - |
雪でもやります!こうぞの皮むき


全国的に厳しい寒さが続いているようですが
岐阜県美濃市も今日の午後には一気に雪が積もりました。
こうぞ畑も一面真っ白で白銀の世界。
外気はマイナス2度を示していました、超さむいです!!

 


そんな中でもこうぞの加工は続いています。
切り揃えが終了したので、次は原木を蒸して皮をはぐ作業です。
私たちこうぞ組合員だけでは人数が足りないので
周りの方に声をかけて応援を頼み、8名程度で作業を行いました。


原木が蒸し上がるまで4時間程度かかります。朝8時半から
みんなが作業を開始できるよう、午前4時にボイラーをつけて
蒸し始めました。真っ暗で極寒の早朝に 加工所まで行って
ボイラーをつけてくれたのは副支部長の千田崇統さん。
頼もしい!ありがとう。

 

蒸し上がってからは、できるだけ大人数で一気に皮むき開始。
原木が冷めてしまうと皮がむきにくくなるので
時間勝負でどんどん進めます。

1回目に蒸した分の皮むきがすべて終わったところで
2回目が蒸し上がる感じで進めています。
庫内は広くて一度にたくさんの量を蒸すことができるので
1日に2回転するのがちょうどいいくらい。
とにかく人手が必要な作業です。

 

原木は芯の部分と皮の部分に分けられ、
皮の部分だけが和紙の原料となります。

 

むき終わった皮はある程度の束にして外へ干します。
今日は雪が降っていたのでだいぶ積もってしまいました。

 

皮をむき終わったあとに
山積みになった大量のこうぞガラを片付けますが、これが結構大変。
とにかくみんなでひたすら無心で片付けし続けます。

 

寒い加工所で朝から夕方まで目一杯作業すると
その日の夜は結構ぐったり疲れます。。。
寒い中で仕事をするということは、自分が思っている以上に
エネルギーを使っているのでしょうね。
手を動かしている時は集中しているので何とも思わないのですが。

 

さて今回は、2日間で皮むきを終えることができました。
昨年12月の時は3日間かかりましたので
今年度 刈り取りした分は、計5日間で皮むきを行ったことになります。


今回、急な予定にも関わらず快く作業を手伝いに来てくれた
紙漉きの加納武さん、柳川杏美さん、美濃和紙の里会館の日比野さん、
副支部長の友人の野崎さんご夫婦、田中さん、
本当にありがとうございました。
そして今回は、効率につながる新しい発見もうまれて
本当に仲間に感謝!って感じでした。


農作業のようなものなので、毎年同じ作業の繰り返しですが
毎年少しずつ何かが変わっています。一気に大改革はできないけれど、
1年1年積み重ねていく少しずつの変化が、大切なのだと思っています。

こうぞ組合の仲間と「今年もこの時期が来たねえ」とか言いながら
こうぞを蒸した時の独特の甘い匂いに 懐かしさと安心を感じました。

 



これが原木から むいたばかりのこうぞの皮。
外側にまだ黒皮や甘皮が残っているので、包丁で削ってさらに白くする
「紙たくり」という作業を次の段階で行います。

3月末の出荷にむけて こうぞの加工はまだまだ続きます。

 

 

 

| works | 23:05 | - | - |
こうぞの刈り取り、切り揃え




冬のあいだは、紙漉きも適期ですが
紙の原料になるこうぞの加工も忙しい時期。

毎年冬に刈り取りを行いますが、今年度は昨年11月末に1回目、
そして年明け1月7日に2回目の刈り取りを行いました。
寒い中たくさんのボランティアの方に来ていただき
みんなで協力して作業しました。本当にいつもありがとうございます。






刈り取りする人、原木を束ねる人、それを加工所へ運ぶ人、
作業を進めながら自然と担当の仕事ができていき
周りの様子を見ながらみんな積極的に動いていました。
以前はノコギリやチェーンソーを使っていましたが
今は太い枝をカットできるハサミに切り替えました。
ハサミの方が切り口がスパン!ときれいに切れるし作業が早いです。




はじめて刈り取りを体験した方は、夏の生い茂った畑とは
まるきり違う冬の光景に驚いていると同時に
このあとどのような加工を経て和紙の原料へと変化していくのか
とても興味深そうにしていました。
この木が紙になるなんて、本当に不思議ですよね。

刈り取りを終えた畑は 株が地面から飛び出ているので
つまづいて転ばないように足を持ち上げて歩かなくてはいけません。
そして、畑全体が斜面ということもあり
寒い風に当たりながらの外作業は本当に体力を使います。
1日のエネルギー配分を考えながら休憩をとりつつ
しんどいなあと思った時はいいダイエットだと思って乗り越えました!




刈り取り後は私たち組合員で切り揃えの作業をやっています。
3メートルくらいの原木を約90センチの長さにカットし
細かい枝を剪定ばさみで切り落としてきれいな1本の原木に仕上げます。

手間はかかるのですが1本1本を整えていく作業は
こうぞの原木感を味わえます。私は加工の中でこの工程が一番好き。

今年はボランティアの方がある程度枝をカットしておいてくれたので
切り揃えの作業がすっごくラクでした。
みんなのおかげです。本当にありがとう。




今年のこうぞはすごくいいですよ。
昨年度の3割増くらい??の収穫量で、原木も太いものが多いです。
たくさんのボランティアの方に作業を手伝っていただいたおかげです。
まだまだ加工作業は続きますが、畑に来てくれた皆さんへの
感謝の気持ちをかみしめながら 地道に進めていきます。



 

| works | 20:10 | - | - |
本美濃紙 研修中


年明け最初の紙漉きは本美濃紙。
本美濃紙保存会の研修で2貫分(7.5キロ)の大子那須楮で
本美濃紙(京間判5匁)を漉き 成果品を提出するという課題があり
昨年12月後半からそれにとりかかっていました。


紙漉きは本来は冬仕事で、寒い方がいい紙が漉けます。
原料がナマモノなので鮮度が保たれ、舟の中の状態が安定して
とても漉きやすく、紙がしまっていい感じになるから。
舟の状態が安定していると自分の心も安定し、結果的にいい紙に仕上がる。
1年中、あらゆる状況で紙を漉き続けていると
いかに冬は仕事をしやすいか!を感じます。


それにしても冬の工房はめちゃくちゃ寒いです。
朝イチだと1度とか、水が凍っている時もあります。
紙にとっては最高の環境ですが 体にはこたえます。
まぐわをかける時に体力使うので、その段階で少しだけ
体があったかくなるかなあ。(夏は汗だくになるけれど)
でもいい紙を漉くことが何よりも大切なので、寒ければ寒いほど
特に本美濃紙のような紙を漉く時は気合いが入ります!

 

 

天気勝負の板干し。
晴れてはいるのに雨がパラパラふってきたりして不安定な時間帯があり
思ったように進みませんでしたが できるところまでがんばりました。


板干しの紙をつくる時は、毎日気象庁の天気予報を見ながら
予定を考えています。なかなか思うように晴れてくれません。
雪の日が続いたりするととても焦ります。。。

 


本美濃紙の研修はトータルで2週間半くらいかかるのであと少し
続きます。研修課題の提出までもうひとふんばりがんばります。

 

 

 

| works | 22:15 | - | - |