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工 房 日 記

美 濃 手 漉 き 和 紙 の 工 房 か ら お 届 け す る
日 々 の 出 来 事 に つ い て の ダ イ ヤ リ ー で す 。
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本美濃紙保存会・夏の全体研修


8月17日から約10日間行われた
本美濃紙保存会の全体研修が終了しました。

本美濃紙保存会の研修生(10名)が会員(5名)に
伝統的な紙漉きの製法を指導していただきながら
集中的に技術研修を行うというものです。
この研修会も今年で5年目となり
夏の終わりを告げる恒例行事のようになってきました。
私も引き続き研修生のひとりとして参加してきました。






初日は今年オープンしたばかりの
「美濃手すき和紙の家・古田行三邸」での板洗いからスタート。
砥草(トクサ)と磨き砂、ブラシなどをつかって
干し板を洗い天日乾燥しました。
板が乾いたら、割れ目があるところに和紙を貼って補修する
「目貼り」をして、その後 柿渋を3回程度塗布して仕上げます。
ひとつひとつに乾燥時間がかかるので、何日かに分けて行いました。
このような道具のメンテナンスも研修の一貫です。









ちりとり、紙漉き、板干し、手打ち叩解・・・・
その日の予定や天気などの都合で交代しながら
研修生たちは作業を進めました。

紙漉きは1日2名ずつ、ひとり2たて、
本美濃紙の厚み(京間判 5匁/19〜21g)を目指して漉きました。
人によって枚数は異なりますが、だいたい一人につき50枚〜60枚程度。

研修は共同作業場を使って行うので、
普段使っている道具を使うわけではありません。
いろいろと勝手がちがい、
普段の感覚のようにはなかなかできません。

特に紙を漉く時
水の量、原料のしぼり具合+量、ねべしの量は
狙った厚みの紙を漉くために一番重要な部分。
それは舟の大きさにも関係してくるし、
舟の高さや吊り具合も場所によって全然違うので
慣れない場所で狙った厚みの紙を漉くのはとてもムズカシイです。。。。






研修生が漉いた紙は
最終日にそれぞれ自分で選別しました。
紙の厚み・地合・ちりやすじなどが入っていないか、
乾燥じわ・なでやぶり・きず・うつりはないか、、、
美濃の紙は本当に神経質な紙だと思います。
選別をしながら自分の仕事の欠点や作業の反省などをして
かなりヘコみつつ、次に向けての課題を確認しながら
研修会は終わりました。

厳しい残暑が続き、炎天下の中の作業もありましたが
みんなよく頑張りました。
会員の先輩方も「いい研修会だった」と言っていました。

研修会も回を重ねるにつれて少しずつ内容が改良されていき
より充実したものへと変わっているように思います。
またそれに応えるように
研修生も技術的に進歩していると思います。
それでもまだまだ 現状に満足せず
もっといい紙を目指す会員の先輩方と研修生たち。

熱心に指導してくださる本美濃紙保存会の会員
澤村正さん、鈴木豊美さん、石原秀和さん、倉田真さん、家田美奈子さん
そして本美濃紙保存会を牽引する美濃市教育委員会 兼
美濃和紙の里会館館長の清山健さん
どうもありがとうございました!!



来週からはまた通常の仕事に戻ります。
研修が終わると夏が終わった感があり、
ほっとするような淋しいような。。。。。

研修で学んだことを仕事にも活かしつつ
これからも1枚1枚の紙をていねいに漉いていこうと思います。


 

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