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工 房 日 記

美 濃 手 漉 き 和 紙 の 工 房 か ら お 届 け す る
日 々 の 出 来 事 に つ い て の ダ イ ヤ リ ー で す 。
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「 美濃和紙を支える道具 」展


美濃和紙の里会館で、紙漉きの道具とそれらを作っている
職人さんを紹介する展示会がはじまりました。

とてもマニアックな内容ですが、おもしろいです。
私たち現役の紙漉き職人にとっても馴染み深い道具から
骨董レベルの古い道具や部品などが並んでいます。

紙づくりは比較的農業に近いものがあるので
おもしろい道具がたくさんあります。
昔と変わらず今でも使われているもの、今とはっては使われていないもの
現代に見合った素材に置き換えて作りなおされたものなど
さまざまです。


これは「突き割り機」。
薄い竹片に10カ所ほどの割れ目をいれる道具です。


これは「ひご引き」。
上の突き割り機で均等にした竹ひごを、豆はがね(鋼に穴をあけたもの)
に通して、丸いひごにするというものです。

展示会を見ていたら、道具職人さんはもちろんですが
こういった職人さんを育んだ、美濃の土地や自然環境にも
感謝の気持ちでいっぱいになりました。
身の回りにあるものを上手に利用して、自然のなかで
器用にていねいに作りあげる、創意と工夫の民族性、日本人。
この国に生まれてよかった!

これらを現代に繋げるためにも
わたしたち現役の紙漉き職人はますます頑張らなくては
いけないなと思いました。

この展示会は3月20日まで開催しておりますので
お近くにお越しの際はぜひお立寄りください!






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