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工 房 日 記

美 濃 手 漉 き 和 紙 の 工 房 か ら お 届 け す る
日 々 の 出 来 事 に つ い て の ダ イ ヤ リ ー で す 。
ゴールデンウィークのこうぞ畑

 




今日はこうぞ畑の草刈りをやりました。

ボランティアの方を募集した結果
今回は26名の参加があり、私たち組合員と合わせて
計35名で作業を行いました。

ゴールデンウィークの最終日、貴重な休みにもかかわらず
多くの方に参加していただき本当に感謝です。
京都、愛知県知多市、岐阜県中津川市、岐阜県海津市など
遠方からはるばる来てくださった方もいました。
また草刈り機を持参してくださった方もいてほんとに頼もしい。
畑の面積が広いのでこれだけの人数が集まるととても助かります。
ありがとうございました!!






4月のあいだに組合員だけで草刈りや肥料まきを行いましたが
短い期間でもう草が出て来てしまったので
また草刈りをしました。
こうぞが成長し、背丈が伸びて影ができるようになるまでは
ひたすら草刈りをする感じですが、この地味な作業がとても大切。
こうぞの株の周りの風通しを良くすることが害虫対策になり
また葉っぱに十分な太陽光があたって光合成ができるので
大きく成長することにつながります。




今年の春は気温が高いのでこうぞの芽が出るのも早かったです。
そして雑草が伸びるのも早いです。

冬の刈り取りが終わった後は
生きてるのか死んでるのかわからないような様子の株でしたが
春になるとちゃーんと新芽が出てきます。
紙になるために生まれてきた芽。かわいいです^^




作業後の集合写真。
今回初めて参加したという方が10名いらっしゃいましたが
どれがこうぞなのかをじっくり見極めながら
ていねいに草刈りしてくれました。

参加してくださった皆さま、本当にありがとうございました。
お疲れさまでした。






作業後にはいつもこうぞ組合員が簡単な昼食を準備しています。
今日のメニューはカレーでした!
体を動かしたあとのごはんは美味しいし
みんなで同じものを食べると不思議な一体感がでてきますね。
皆さんに「また来よう!」と思っていただけるように
私たち組合員もがんばります。






昼食の途中で、石原商店の石原亮介さんから
「美濃楮 GARABO(ガラボ)」についてのプレゼンがありました。

「美濃楮 GARABO(ガラボ)」とは
こうぞの加工過程で出てくる「こうぞガラ」を使用した商品で
薪ストープの焚き付けやバーベキューでの炭の着火材として使うものです。
こうぞガラの有効な利用方法を考え商品化してくれました。

「美濃楮 GARABO(ガラボ)」のホームページがありますので
ぜひご覧ください。石原さんはとても熱意のある方で
私たちこうぞ組合も「美濃楮 GARABO(ガラボ)」を応援しています!
今日もご夫婦で作業に参加してくれました。ありがとう。


  → 石原商店 美濃楮GARABO  

 

| works | 20:38 | - | - |
煮熟のはなし




いつも手入れしている畑で収穫した楮を使って
紙づくりをしています。
今週は煮熟をやりました。上の写真は乾燥原料を2日間水浸けして
少し柔らかくなった状態。このあと釜で煮ていきます。




燃料は薪を使っています。
釜全体に均一に火が回るように薪を焼べていきます。

釜の水が沸騰しかけた頃、ソーダ灰(炭酸ナトリウム)を入れて
アルカリ性の溶液を作り その中に原料を投入しグツグツと煮ていきます。

こうぞの皮は繊維素(セルロース)で構成されているのですが
この繊維はバラバラになっているわけではなく
ペクチンやリグニンという物質で互いにくっついています。

そこで、アルカリ溶液で加熱することによって
ペクチン&リグニンを溶かし出し
紙に必要な繊維素(セルロース)を取り出す!これが煮熟です。
(リグニン&ペクチンはアルカリに溶けやすい)
「繋ぎ」がなくなった状態なので繊維束がほぐれやすくなるんですね。
和紙も化学してます!

草木灰でアルカリ性溶液を作る方法もあります。
昔ながらのやり方ということで 本美濃紙保存会が草木灰での煮熟を
実験的に行っていますが、たくさんの量の灰が必要で
普段の仕事の中ではなかなか取り入れることがムズカシイのが現実です。
灰の量が足りない(アルカリ濃度が低い)と原料が固いままに
なってしまい、うまく煮えないそうです。






煮熟が終わって4時間以上おいたら釜揚げ。
上手に煮えたかどうかは このあとの紙しぼりの工程で明らかになります。
今回は・・・多分うまくいってると思います^^

ちょっと煮すぎたな〜とか 
ちょっと固いな〜とか たまにありますが。
1つの工程を失敗するとすべてあとに響くので
煮熟も毎回 慎重にやっています。

このあとはしばらく紙しぼりが続き
紙漉き、圧搾、板干しといつもの流れが始まります。
原料は生モノなので できるだけ新鮮なうちに紙にしてしまうのが理想。
流れが始まってしまうと紙が仕上がるまで休みません。

板干しの日には 快晴(風速2m/s以下)になりますように。



 

| works | 21:30 | - | - |
こうぞの栽培 ボランティア大募集!!




今年度も和紙の原料・こうぞの栽培を継続するにあたり
一般の方にもお手伝いいただきたく
ボランティア募集を呼びかけています。

現在、活動しているこうぞ組合のメンバーは
10名くらいですが、畑の面積が広大なのと
メンバーの半分は80〜90歳代のご高齢の方ということもあり
畑の面積に対しての労力が全然足りません。

そこで私たちこうぞ組合と一緒に
畑の手入れを手伝ってくださる方を大募集しています!




作業内容としては、夏場は草刈りと芽かき、
冬場は刈り取りです。

こうぞの木を見たことがない方、
原材料から和紙のことを知りたい方、
畑作業を通じて美濃の和紙職人と話をしてみたい方、
農作業で体を動かしたい方・・・・・
一度こうぞ畑に来てみませんか。




月2回のペースでボランティアの活動日を設定しました。
夏場の炎天下の作業は大変なので 午前中のみです。
初心者の方でも簡単にできる作業なのでお気軽にご参加ください。




年間予定のうち、3回以上参加してくださった方に
手漉き和紙をプレゼントしています。
また、毎回 作業後には簡単な昼食を準備していますので
お時間のある方には召し上がっていただいています。

そして今年度から和紙製品の直売コーナーを作りますので
畑でとれたこうぞがどのような製品になるのか
手にとってご覧いただけますよ。




場所は、美濃市片知穴洞地区です。
小さな集落の中にあるので少しわかりにくいですが
地図を参考にお越しいただけたらと思います。

参加される方には農作業ができる格好で来ていただくように
お願いしています。長袖、長ズボン、長靴、帽子、軍手は必須!!


お申し込みは下記まで。お問い合わせのみでもOKです。
多くの方のご参加をお待ちしております!


【電 話】 0575-34-0310(大光工房/千田)
【メール】 minokouzo@yahoo.co.jp(美濃市こうぞ生産組合穴洞支部)



和紙の産地・岐阜県美濃市で
紙漉き職人が地元の原料を使って美濃和紙が作れるよう
どうかみなさんのチカラをかして下さい。
ご協力をお願い致します。


 

| works | 21:44 | - | - |
こうぞ畑と桜

 




こうぞ畑の薄墨桜は満開を迎えています。
暖かい日が続き「春がやってきたな〜」という感じです。
今年の桜は本当に開花が早いですね。




暖かくなってきてうれしいような、

でも寒い方が仕事がしやすいので寒いままがいいな・・・とか
複雑な思いです。
でもそんな個人的なことは関係なく
季節はどんどん進んでいくので、それに引っ張られるように
ついて行くばかりです。





さて、昨日3月26日にこうぞの販売会が行われました。
私たちこうぞ組合と
多くのボランティアのみなさんの手によって育てられたこうぞが
美濃の紙漉き職人のもとへ買い取られていきました。


この場を借りてご報告させていただきますが
収穫量としては、特注分も含めた白皮・黒皮合わせて
152貫(570キロ)でした。


昨年度は約85貫(約318キロ)でしたから
今年度がいかに収穫のいい年だったかがわかります。


ちなみに5年前(平成24年度)は約50貫(約187キロ)、
3年前(平成26年度)は約86貫(約322キロ)だったので
ここ数年のうちでもとびぬけていい数字だと言えます。


農作物なのでもちろんその年の天候などが影響しますが
ここまでいい数字が出せたのは
ご協力いただいたボランティアの皆さんのおかげです。
深く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

そしてそれが無事に完売したこともとても嬉しいです。
販売会に来てくださった紙漉きの皆さん ありがとうございました。





私も美濃の紙漉きの一人として黒皮を買わせてもらいました。
自分でたくって白皮に加工してみようと思います。
これからも自分の手を使っていろいろチャレンジして
実感を伴った知識と技術を身につけていきたいです。


来月4月からまたこうぞ畑の手入れが始まります。
耕運機で整地したり肥料まきをしたり、
暖かくなってくるとやることがたくさん出てきます。

そして来年度も こうぞ畑作業のボランティア募集させていただき
皆さんのお力をお借りしながら栽培管理を続けていこうと思っています。
只今チラシを作成中。

完成したらこの場で紹介させていただきます。

 

| works | 18:27 | - | - |
美濃こうぞの紙づくり




いつもこうぞ組合の仲間と栽培している「美濃楮」。
地元の原料なので「地草」とも呼ばれています。
今この原料を使って紙を作っているところです。

上の写真は「紙しぼり」の様子。
流水の中でこうぞの皮を1枚1枚広げながら
細かいスジや樹皮などのチリを手で取り除く作業。
白い紙を作るためにちょっとのチリも見逃さないよう
丹念に精製していきます。

1日中水の中に手を入れて 集中して皮と向き合って
根気のいる作業ですが きれいな紙を漉くために一番重要な工程です。

自分が栽培を手掛けている原料なので
「どうしたらもっと質のいい皮になるかな」と色々考えて

こうぞ畑や加工所で行う作業のことを振り返りながら
1枚1枚の皮を確認するような思いで進めました。





一度紙しぼりを行ったあと、もう一度「見直し」をして
チリの取り残しがないかどうか確認します。
これでもかというくらい 紙しぼりを丁寧に行うところが
美濃の紙の特長ではないでしょうか・・・。

紙しぼりは目が良くないとチリが見えないので
きれいに精製できません。
なので若い人向けの作業工程かな。
私ももう年なので そろそろハズキルーペの最強倍率のものを
買わなくてはいけないかもしれません。





取り除いた方の原料には
樹皮やスジ、皮の固い部分などが入っていますが
これも紙になるので大切な原料です。
こういった不純物が入った紙も味わいのあるいい紙になりますし
白い紙に比べて価格が安いので
気軽に使っていただけるのではないかと思います。


しばらく紙しぼりの作業が続いたあとは
紙漉き、板干しへと移ります。
安定した天候で順調に進みますように!


 

| works | 20:16 | - | - |