Calendar
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< July 2017 >>
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
LINKS
PROFILE

工 房 日 記

美 濃 手 漉 き 和 紙 の 工 房 か ら お 届 け す る
日 々 の 出 来 事 に つ い て の ダ イ ヤ リ ー で す 。
美濃楮100% 障子紙




美濃のこうぞ畑で収穫した原料(平成28年度産)で
紙を作りました。今回使ったものは「半たくり」で
完全な白皮ではなく甘皮がはんぶん残った状態のものです。
いつも手入れしている畑の原料なので紙になるのが楽しみでした。

普段の仕事では
レースのような繊細な紙や 透かし文様が入ったものなど
少し変わった紙を作っているので
無地の、四角い、「普通の紙」を作るのは
私にとっては逆にむずかしく感じます。
なので自分の苦手な作業工程の練習や確認も兼ねて取り組みました。




水つけ → あげ晒し → 紙煮 → 紙しぼり → 
原料叩解 → 紙漉き → 圧搾 → 紙干し → 選別
工程は本美濃紙の製法と同じです。
乾燥原料を水につけてもどすところからスタートし
釜で煮て、原料処理をして、紙を漉いて干す。
毎回のことですが、全てにおいて手をぬける所がひとつもありません。




原料栽培から手がけて紙づくりまで行うと
この仕事をはじめた13年前に原点回帰した気持ちになります。
木の皮が紙になる自然のふしぎ。先人の知恵と技術。
この感動が紙のしごとをはじめるきっかけになったことを
改めて思い出しました。

漉き上がった紙はパリっとした気持ちのいい紙になりました。
現在は美濃の楮の収穫量が減っているので
地草100%の紙は結構貴重です。
この紙を使って自宅の障子を張り替えようと思います。

今回は時間がない中で作ったので
あまり多くの枚数はできませんでしたが
ご希望の方には販売させていただきます。
どうぞお気軽にお問い合わせください。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 

楮紙(美濃楮100%)4匁〜5匁
・全 判 920×630mm / 1枚 ¥2,000+税
・カット判 210×297mm(A4)/ 1枚 ¥300+税

【お問い合わせ】
stminue@yahoo.co.jp (井上さとみ)

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 




 

| works | 11:44 | - | - |
風鈴短冊の紙




久しぶりに創作系の紙を作りました。
夏に向けて・・・手漉き和紙を使った風鈴短冊です。






次へ、次へ、と色が移っていく
「グラデーション」をテーマにして作りました。
ピンク、黄色、水色、黄緑、紫など。

大子那須楮100%の楮紙に顔料で着色し
3層紙の厚紙に貼り合わせて作りました。
楮紙に透明感があるのでとても涼しげな感じに
仕上がったと思います。サイズは60×210mm。

美濃市のイベント「涼の音の散策」で使うために
風鈴短冊の制作依頼があり、紙漉きの仲間4名で
それぞれに工夫を凝らした紙を作りました。




夏のあいだ 美濃の古い町並みの軒下に飾られた風鈴が
みなさんを涼しい音色で迎えます。
ぜひ散策に来て下さい。そして短冊にも注目してみて下さいね。

→ 岐阜県美濃市 涼の音の散策




さっそく、私の紙を使ってくれたお店発見。
ありがとうございます。ガラス素材ともよく合ってました。
・・・・制作方法をもう少し研究したら この短冊の紙を
商品化しようかなと思っています。


 

| goods info | 22:10 | - | - |
6月のこうぞ畑




梅雨に入ったとたん
さわやかな晴れの日が続いています・・・。
今日もこうぞ畑で作業してきました。
いい天気で 風が気持ちいい 畑日和でした。




春には小さな芽がひょっこり出ているくらいでしたが
ここ1ヶ月のあいだにぐんと成長してくれて
もう70〜80センチくらい伸びました。




今年は特にこうぞ畑の手入れをがんばっていて
割と頻繁に畑に通っています。
昨年同様、作業に協力してくれる方を募集していて
ボランティアの皆さんにも手伝ってもらっています。
毎回多くの方が参加してくれていて本当にありがたいです。
6月4日は25名くらい、6月17日は15名くらいで
草刈り、間引き、芽かきをしました。

皆さんの協力のおかげで 今年のこうぞは今のところ
いい感じに成長しています。

5月、6月に草刈りと芽かきをがんばっておくと
あとがラクになります。
間引きをして風通しを良くしておくことも重要。
ジメジメした天気になった時に害虫にやられないように
また台風が来ても倒れないように
こうぞは只今 成長のまっただ中です。


 

| works | 16:09 | - | - |
春、こうぞ畑の手入れスタート!




寒くて冷たい冬が終わり、
ようやく明るい季節に移ってきました。
春の到来と同時に、こうぞ畑の手入れもいよいよ始まりました。




今日はこうぞ組合員とボランティアの方々
合わせて17名で作業を行い
こうぞの株まわりの草刈りをしながら肥料をまきました。

わたしたちのこうぞ畑では
有機肥料と化成肥料を併用しています。
今回は化成肥料の方をまきました。

肥料には 3要素と呼ばれている
「N(窒素)P(リン酸)K(カリ)」が含まれています。
特に N が多めの肥料を使ったのですが、
N は葉や茎の成長を促すそうなので
こうぞの背丈を伸ばしてくれる効果を期待しています。

来月5月には、有機肥料もまく予定。
化成肥料ほど濃縮された強い栄養はありませんが
自然由来のものを原料としていて、NPKも含まれています。
有機肥料は土をやわらかくする効果もあるそうです。






今日はあいにくの天気で、途中雨が降って来てしまい
作業を早めに切り上げました。
小雨が降る中、できるところまでがんばりました。
ちょっと早めのお昼ごはんとなりましたが
組合員が準備したカレーと
ボランティアの方が作ってきてくれたデザート(抹茶の羊羹!)を
みんなでいただいて、解散。




みなさん雨の中おつかれさまでした。
どうもありがとうございました。

こうぞ畑でみなさんに会えることが私の楽しみになっています。
今年度もどうぞよろしくお願いします。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・






私の自宅のみつまたが満開を迎えました。
これも和紙の原料になる植物です。
ちいさな黄色い花の集合がとってもかわいいです。
夫が毎日毎日成長の様子を観察しながら
たいせつに育ててくれました、ありがとう。





 

| - | 20:30 | - | - |
本美濃紙の研修

 

今年は、年明けから本美濃紙保存会の研修のため
工房の仕事をしばらくお休みして
本美濃紙づくりに取り組んでいました。

 

 

これは、板干しの作業風景です。
和紙の里ならではの光景が広がります。

 

 

水つけ、あげ晒し、紙煮、紙しぼり、
原料の叩解、紙漉き、圧搾、板干し、選別。
紙づくりの一通りの作業を一人で行い、那須楮二貫(7.5kg)分の
原料を使って本美濃紙を漉き上げるという研修です。

本美濃紙は京間判(980×640mm)で5匁(19〜21g)なので
その厚みを目指して紙を漉きます。
できあがった紙は 保存会に提出し、会員の先生方に
チェックしていただきます。

 

 

本美濃紙は、私が普段漉いている紙と製法が違うところがあり
また、使う道具も微妙に違うので
技術的になかなか進歩できず 研修の時はいつも苦しんでいます。

本美濃紙は美濃の紙を代表する「普通の紙」。
しかし その「普通」がむずかしいんですよねえ・・・。

今年度で5年目の研修となりましたが
本美濃紙づくりにおける 体得の道はまだまだ続きます。

 

 

| works | 19:39 | - | - |