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工 房 日 記

美 濃 手 漉 き 和 紙 の 工 房 か ら お 届 け す る
日 々 の 出 来 事 に つ い て の ダ イ ヤ リ ー で す 。
ヨコバイに負けるな〜!




先週の豪雨で板取川も濁流が続きましたが
やっと落ち着いてきました。
いつものエメラルドグリーンにはまだ戻りませんが
大きな災害はなく無事に過ごしています。
大雨でこうぞ畑が大丈夫かとても心配でした。




大雨のあとから急に
害虫被害が多くみられるようになってしまいました。

畑全体のこうぞの葉っぱが丸まってしまっています。
毎年夏になると悩まされるヨコバイの発生が加速したようです。
大雨の前はかなり順調に成長していたのに・・・。
今年度は今までにないくらい草刈りをこまめにしていて
風通しが良く、畑がいい状態で保っていたにもかかわらず
やっぱり発生してしまいました。

ヨコバイはクワ科やイラクサ科に寄生するそう。
こうぞの葉を食害するため光合成ができなくなってしまい
幹が太くならず、また大きく成長できなくなってしまいます。

平成28年度にヨコバイの大発生でこうぞが壊滅的にやられてしまい
収穫が不作になったのを思い出しました。
あれは本当に本当に悲しかった。かなりトラウマです。

さてどうしよう。
こうぞ組合の支部長・千田崇統さんと相談中です。

夕方仕事が終わったあと いつも畑に行って
1〜2時間くらい草刈り機を振っているのですが
大雨の影響で山からゴミや木の枝や石が流れてきて
草刈り機を振る時にすごくやりにくい・・・・。
ヨコバイに関わらずこまめな草刈りはまだまだ続いています。




今年の11月に こうぞ畑+加工所にて

「こうぞの刈り取りと紙漉き体験」のワークショップを行う予定です。
その時に使うこうぞの葉っぱの押し花を制作中。
少し大きくなった わき芽の葉がちょうどいいサイズなので
芽かきついでに回収しています。

葉っぱは摘んでからすぐに新聞紙に挟み、
図鑑などの重たい本を乗せて押しをかけています。
たくさんの量が必要なので畑に行く度に少しずつためているところです。

ワークショップの詳細はまたこの場でご案内します!



 

| works | 21:13 | - | - |
今年の風鈴短冊

 


毎年この時期に制作する定番の仕事(?)になってきた
風鈴短冊の紙。今年の新作を作りました。


7月からではじまる「涼の音の散策」というイベントで
美濃の古い町並みの商店の軒下に風鈴が並ぶので
そこで使っていただく予定です。

 

 


今年はどんな紙にしようかな〜〜と悩みつつ
決めたテーマは「かき氷のシロップをこぼしたような水玉」。

 

和紙に色をのせた時のにじみを活かした ぼんやりとした輪郭、
シロップのような甘くてかわいい色合いの紙を目指しました。

 

 


過去に作った歴代の短冊を並べてみました。
風鈴の短冊を変えるだけでも
ちょっと気分が変わるかもしれません。
この上から願い事や俳句など文字を書いても
バランスが保てるデザインにしています。


これらは1枚500円で販売しています。
あなたの風鈴にも手漉き和紙の短冊つけてみませんか。

 

| works | 14:38 | - | - |
みんなで育てる 美濃こうぞ




広大な面積のこうぞ畑の手入れを
ボランティアの方に手伝っていただく活動、
月2回のペースで行っています。

今日から東海地方も梅雨入りのようですが
先日の活動日、6月3日は晴天でした。
今回は20名の方が参加してくれました。
わたしたち組合員と合わせて計28名、みんなで一斉に
畑作業にとりかかりました。




今回の作業は草刈りです。
地味な作業ですが、梅雨にむけて株元をスッキリさせて
風通しを良くしておくことがすっっっごく大切。
それが一番の害虫対策になるからです。
草刈り機の音も鳴り響きます。

4月に株から芽が出たばかりのこうぞですが
現在は70センチくらいに成長し、だいぶ脇芽もでてきました。
今回は草刈りを中心に行いましたが
次回の活動日には芽かきをやる予定です。




風が吹くと畑のこうぞ達がゆらゆら揺れて
気持ちよさそうでした。
今のところ順調に成長しています!
ボランティアの皆さま 本当にありがとうございました。




作業に3回参加してくれた方に
手漉き和紙をプレゼントする、という企画をしているのですが
今回3回目となる方が4名いらっしゃったので
プレゼントの贈呈式もやりました。

この手漉き和紙は
こうぞ組合員の紙漉き5名がそれぞれに漉いた紙。
千田崇統さん、加納武さん、浦部喜代子さん、山田和香奈さん、
そして私 井上さとみです。
3回目の参加者の方に選んでいただき気に入った1セットを差し上げました。

プレゼントを受け取った皆さんには
とても喜んでもらえました。良かったです^^






作業後はみんなでお昼ごはんを食べました。
今回のメニューは3色ごはん。
参加してくれているボランティアの方から
「お昼ごはんが楽しみで来てる」なんて嬉しい声も聞こえてきます。

来るたびに成長しているこうぞの木、
土のにおい、草のにおい、
青空と緑に囲まれた里山の風景、
みんなで食べるごはん、
いつも手入れしているこうぞを使った手漉き和紙のプレゼント、

来ていただいた方に少しでも楽しんでもらえたら
主催者的にはすごくうれしいです。




今回も作業後に集合写真を撮りました。

頻繁に参加してくれているボランティアの方が
慣れていない方に作業のやり方を教えてあげたり、
こうぞに愛着が湧いてとてもかわいがってくれたり、
運営面において組合員だけで間に合わないことをフォローしてくれたり、
そんな光景に 私は感動してしまいました。

参加してくれた皆さま
どうもありがとうございました。


こうぞの手入れはこれからが本番。
夏の成長期に向けて引き続きがんばります。

 

 

| works | 19:17 | - | - |
ゴールデンウィークのこうぞ畑

 




今日はこうぞ畑の草刈りをやりました。

ボランティアの方を募集した結果
今回は26名の参加があり、私たち組合員と合わせて
計35名で作業を行いました。

ゴールデンウィークの最終日、貴重な休みにもかかわらず
多くの方に参加していただき本当に感謝です。
京都、愛知県知多市、岐阜県中津川市、岐阜県海津市など
遠方からはるばる来てくださった方もいました。
また草刈り機を持参してくださった方もいてほんとに頼もしい。
畑の面積が広いのでこれだけの人数が集まるととても助かります。
ありがとうございました!!






4月のあいだに組合員だけで草刈りや肥料まきを行いましたが
短い期間でもう草が出て来てしまったので
また草刈りをしました。
こうぞが成長し、背丈が伸びて影ができるようになるまでは
ひたすら草刈りをする感じですが、この地味な作業がとても大切。
こうぞの株の周りの風通しを良くすることが害虫対策になり
また葉っぱに十分な太陽光があたって光合成ができるので
大きく成長することにつながります。




今年の春は気温が高いのでこうぞの芽が出るのも早かったです。
そして雑草が伸びるのも早いです。

冬の刈り取りが終わった後は
生きてるのか死んでるのかわからないような様子の株でしたが
春になるとちゃーんと新芽が出てきます。
紙になるために生まれてきた芽。かわいいです^^




作業後の集合写真。
今回初めて参加したという方が10名いらっしゃいましたが
どれがこうぞなのかをじっくり見極めながら
ていねいに草刈りしてくれました。

参加してくださった皆さま、本当にありがとうございました。
お疲れさまでした。






作業後にはいつもこうぞ組合員が簡単な昼食を準備しています。
今日のメニューはカレーでした!
体を動かしたあとのごはんは美味しいし
みんなで同じものを食べると不思議な一体感がでてきますね。
皆さんに「また来よう!」と思っていただけるように
私たち組合員もがんばります。






昼食の途中で、石原商店の石原亮介さんから
「美濃楮 GARABO(ガラボ)」についてのプレゼンがありました。

「美濃楮 GARABO(ガラボ)」とは
こうぞの加工過程で出てくる「こうぞガラ」を使用した商品で
薪ストープの焚き付けやバーベキューでの炭の着火材として使うものです。
こうぞガラの有効な利用方法を考え商品化してくれました。

「美濃楮 GARABO(ガラボ)」のホームページがありますので
ぜひご覧ください。石原さんはとても熱意のある方で
私たちこうぞ組合も「美濃楮 GARABO(ガラボ)」を応援しています!
今日もご夫婦で作業に参加してくれました。ありがとう。


  → 石原商店 美濃楮GARABO  

 

| works | 20:38 | - | - |
煮熟のはなし




いつも手入れしている畑で収穫した楮を使って
紙づくりをしています。
今週は煮熟をやりました。上の写真は乾燥原料を2日間水浸けして
少し柔らかくなった状態。このあと釜で煮ていきます。




燃料は薪を使っています。
釜全体に均一に火が回るように薪を焼べていきます。

釜の水が沸騰しかけた頃、ソーダ灰(炭酸ナトリウム)を入れて
アルカリ性の溶液を作り その中に原料を投入しグツグツと煮ていきます。

こうぞの皮は繊維素(セルロース)で構成されているのですが
この繊維はバラバラになっているわけではなく
ペクチンやリグニンという物質で互いにくっついています。

そこで、アルカリ溶液で加熱することによって
ペクチン&リグニンを溶かし出し
紙に必要な繊維素(セルロース)を取り出す!これが煮熟です。
(リグニン&ペクチンはアルカリに溶けやすい)
「繋ぎ」がなくなった状態なので繊維束がほぐれやすくなるんですね。
和紙も化学してます!

草木灰でアルカリ性溶液を作る方法もあります。
昔ながらのやり方ということで 本美濃紙保存会が草木灰での煮熟を
実験的に行っていますが、たくさんの量の灰が必要で
普段の仕事の中ではなかなか取り入れることがムズカシイのが現実です。
灰の量が足りない(アルカリ濃度が低い)と原料が固いままに
なってしまい、うまく煮えないそうです。






煮熟が終わって4時間以上おいたら釜揚げ。
上手に煮えたかどうかは このあとの紙しぼりの工程で明らかになります。
今回は・・・多分うまくいってると思います^^

ちょっと煮すぎたな〜とか 
ちょっと固いな〜とか たまにありますが。
1つの工程を失敗するとすべてあとに響くので
煮熟も毎回 慎重にやっています。

このあとはしばらく紙しぼりが続き
紙漉き、圧搾、板干しといつもの流れが始まります。
原料は生モノなので できるだけ新鮮なうちに紙にしてしまうのが理想。
流れが始まってしまうと紙が仕上がるまで休みません。

板干しの日には 快晴(風速2m/s以下)になりますように。



 

| works | 21:30 | - | - |